公文(くもん)の教室は、小学生の習い事として人気があります。
ところが「公文は月謝が高い!」という意見を、周りやインターネットで耳にすることがあります。
以前、甥っ子が公文に通っていたので、月謝を聞いたことがありますが、第一印象は確かに高い!と思いました。
なぜ「公文は月謝が高い」といわれるのか、理由を考えてみます。
そして現在は、うちの2人の小学生が公文に通っています。なぜ高いと思ったのに通わせているかについても書いていきます。
「公文は気になっているけど月謝が。。」という方の参考になれば、幸いです。
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公文の月謝のシステム
まずは、公文の月謝のシステムを説明します。
2018年9月分まで
2018年9月まで、公文の月謝は27年間、このようになっていました。
教科 | 算数・数学、国語、英語 |
学習 | 週2回 |
月謝 (1人当たり 1教科) |
幼児・小学生 6,480円(税込) 中学生 7,560円(税込) 高校生以上 8,640円(税込) |
入会費 | なし |
教材費 | 月謝に含まれる |
その他 |
・月謝は先払い(口座振替またはクレジットカード) ・暖房費がかかることがある |
小学生が算数と英語を2教科習う場合、6,480円×2教科=12,960円。
算数、国語、英語の3教科だと、6,480円×3教科=19,440円でした。
入会金はなく、教材費は月謝に含まれています。
1人で2教科、3教科習っても特に割引などはないですし、兄弟で習っても兄弟割引はありません。
月謝は先払いで、口座振替またはクレジットカード払いです。手続きが完了するまで最初の1~2ヶ月は、現金で支払うことになります。
冷暖房費がかかる場合がありますが、教室によって値段が変わります。例えば、1カ月300円の教室や、1シーズン1,000円の教室もあります。
2018年10月分~2019年9月分
公文の月謝は、2018年10月分から値上げになっています。
公文からのお手紙には
●27年ぶりの改定
●昨今の社会環境の変化に伴う各種費用の増加
と書かれていました。
月謝 (1人当たり 1教科) |
【東京都・神奈川県の教室】 幼児・小学生 7,560円(税込) 中学生 8,640円(税込) 高校生以上 9,720円(税込) |
【それ以外の教室】 幼児・小学生 7,020円(税込) 中学生 8,100円(税込) 高校生以上 9,180円(税込) |
|
教材費 | 月謝に含まれる |
以前は全国共通の月謝でしたが、教室の場所により【東京都・神奈川県】と【それ以外の地域】に区分されました。
【東京都・神奈川県】の小学生は、1教科6,480円 ⇒ 7,560円なので、1,080円の値上げ。
我が家は北海道なので【それ以外の地域】ですが、1教科6,480円 ⇒ 7,020円なので、540円の値上げです。
2019年10月分~
消費税10%増税にともない、2019年10月より、月謝が変更になります。
今回は、消費税分しか上がっていないので仕方ないですが、家庭からの出費は増えますよね。
月謝 (1人当たり 1教科) |
【東京都・神奈川県の教室】 幼児・小学生 7,700円(税込) 中学生 8,800円(税込) 高校生以上 9,900円(税込) |
【それ以外の教室】 幼児・小学生 7,150円(税込) 中学生 8,250円(税込) 高校生以上 9,350円(税込) |
|
教材費 | 月謝に含まれる |
月謝変更により、さらに「公文の月謝は高い」と思う人が増えるかもしれませんね。
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公文は月謝が高いといわれる理由は?
そもそも「公文の月謝が高い」といわれるのは、なぜなのでしょうか?理由を考えてみたいと思います。
自宅での学習より高いから?
学校以外の学習は、特にどこかへ通わなくても自宅でもできるものです。
市販の問題集だと1教科1,000円位で売っていますし、通信教育でも2教科で5,000円くらいで習うことができますよね。
親が丸付けをしてあげたり、多少のサポートが必要な場合もありますが、一番安く勉強できるのは自宅学習ではないでしょうか。
自宅学習を順調に進めている方には「公文の月謝は高い!」と思われそうですよね。
プリント主体の学習スタイルだから?
公文の学習は、塾のように先生が全体に対して授業をすることはありません。基本的にはプリントを自分で解いていく自主学習のスタイルです。
個人のレベルに合った少しやさしめのプリントからスタート。できたら先生に見てもらい、間違いがあればもう一度自分で考えます。
それでもわからないときは先生にポイントだけ教えてもらい、100点になるまで自分で考えて解いていきます。
それを繰り返し、終わったら少しずつ難しい問題を解いていくというのが、公文の学習方法です。
教室でするプリントは1教科1日5枚です。家でも同じように毎日1教科1日5枚のプリントをして、次回の教室で先生にチェックしてもらいます。
基本的には自分でどんどんプリントを解いていくものなので、プリント主体の自主学習なのに、「公文の月謝は高い」と考える人もいそうです。
学研教室と比べるから?
公文と同時期に比較検討されることが多い「学研教室」。
学研教室も週2回、個人のレベルに合った教材を少しずつ進めていく学習方法ですが、算数は計算中心ではなく文章問題が多いようです。
公文と学研教室の小学生の月謝を比較してみます。(消費税増税前の料金にて)
公文 |
【東京都・神奈川県の教室】 1教科 7,560円 2教科 15,120円 3教科 22,680円 【それ以外の教室】 1教科 7,020円 2教科 14,040円 3教科 21,060円 |
入会費なし |
学研教室 |
算、国 8,640円 算、国、英 12,960円 ※消費税の変更にともない、月謝も変更になる |
入会費 5,400円 |
いずれも[小学生料金、週2回、税込、教材費込]
1教科の場合は公文が安いです。
学研教室は算数・国語の2教科からしか習うことができません。よって、公文か学研教室どちらかを一番安くと考えるなら、公文1教科の1択になります。
2教科で比較すると、
●公文(算数、国語、英語のどれか2教科) 東京・神奈川の教室15,120円 それ以外の教室14,040円
●学研教室(算数、国語) 8,640円
学研は入会費が5,400円かかることを考えても、月々は学研が安いです。
3教科で比較すると、
●公文 東京・神奈川の教室22,680円 それ以外の教室21,060円
●学研教室 12,960円
ということは、公文の2教科の値段で、学研教室なら3教科習えて、おつりがきます。
そして、3教科を比較すると、東京・神奈川の教室の場合は約10,000円、それ以外の教室でも約8,000円も公文が高いです。
これは学研教室にお得感があるように感じますから、「公文の月謝は高い」となりそうですね。
※ただし、学研教室の2教科は算数、国語のみ。英語との組み合わせは不可。
※3教科の学習時間は、学研教室が約1時間ほど、公文が約1.5~2時間で、平均すると公文が長め。
塾と比べるから?
小学生も高学年になると、中学校のことを考えて塾に通う子供が増えてきます。小5の長女の同級生も、気づけばあの子もこの子も塾へ通っています。
塾は小学生のうちは比較的安めの価格設定になっているので、公文の3教科21,060円の予算があれば、私の住んでいる地域では塾に通える金額です。
塾は月謝の他に入会費、教材費、夏期講習などが別途かかりますが、月謝だけでいえば、小学生のうちは塾の方が安いくらいです。
早くから塾に通って高校受験に対応した授業を受けさせたい方には、「公文の月謝は高い」となりそうですね。
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それでも我が家の小学生を公文に通わせている訳
公文の月謝が高いかどうかというのは、人それぞれの感覚もありますよね。
我が家での話なのですが、私は最初「公文の月謝は高い!」と思いながら、今は小学生2人を公文に通わせています。
小5の娘は「算数」と「英語」を、小3の息子は「国語」を習わせているので、2人分の公文の月謝は3教科19,440円(当時)。
我が家にとっては正直安くはありませんが、それでも公文に通わせたいと思った訳を書いていきますね。
計算が早くできるようになってほしい
小5の娘は、学校の授業を理解はしているのですが、とにかく計算が遅いです!いくら授業を理解をしていても、先生の話を聞く余裕がないと困りますよね。
本人もそれは十分承知していた様子で、自分から「計算が早くできるようになりたい!」と言ってきました。
公文の算数はまさにその計算が中心。簡単なところから始めて、繰り返しながら、ステップアップしていきます。
時間を測りながらするので、少しずつ1枚を終わらせる時間も早くなるようです。早ければいい訳ではありませんが、計算はある程度早さも必要ですよね。
公文に否定的な方は「公文は計算が早くなるだけ」と言いますが、我が家ではその「計算が早くなる」ということが、大きな目的でした。
前の学年までの苦手なところをもう一度やらせたい
娘は学校の先生が大好きで、授業をきちんと聞いているようです。
ただ、前の学年までで理解しないまま進んでしまった箇所があるらしく、それに気づいたのが小5になってからでした。
公文は個人別学習なので、どこからでもスタートできるし、わかるまで繰り返しできる学習方法です。
小5の長女は、算数は小3レベルからスタートしたのですが、2学年前からおさらいするケースが多そうです。小6には自分の学年に追いついて、卒業することには中学の数学を少し先取りできるといいなと思っています。
同じ小5の友人は、小3の時に小1レベルからスタートして、今は小6の最後まで終わったそうです。少し先取りすると、余裕を持って学校の授業が受けられそうですよね。
わからないところを克服して、勉強を楽しいものにしてほしいと思っています。
英語の単語を覚えてほしい
2018年から小学校の英語教育が変わり、2018年度の高学年は英単語をたくさん覚える必要が出てきました。
このことについては、こちらの記事で詳しく書いています>>>
小学生の英語はいつから授業で始まる?2018 実は○年生が一番大変!
新しい言語を覚えるのには、やはり最初にある程度の単語を覚える必要があります。
公文はイーペンシルという音声の出るペンを使って自分で学べるので、目と耳から覚えられていいと思います。
実際、娘はこのイーペンシルでの英語がとても楽しいそうです。単語はどんどん覚えて損はないので、楽しいと聞いて安心しました。
国語の文章問題をやらせたい
小3の息子は文章問題が苦手なのと、漢字の書き間違いもあるので、国語を習わせることにしました。国語力はどの教科でも大切ですよね。
公文といえば算数の計算のイメージが強いですが、1教科だけなら国語がおすすめという先生もいるそうです(特に男の子)。
息子は本を読むのが好きなのですが、私自身があまり本を読んでこなかったので、うまく本を勧めてあげられないんです。
息子本人が「公文のプリントは物語がたくさん読めて楽しい!」と言ったのも、国語を習わせた大きな理由でした。
今のプリントでは、息子が幼稚園時代に好きだった絵本「スーホの白い馬」が題材になっています。
長く公文をしている知人に聞くと、夏目漱石の坊ちゃんなども教材になって出てくるそうです。文学に触れられるのもいいなと思いました。
まだ塾には通いたくないという本人の希望
娘の友人には塾に通う子もいますが、娘は「まだ塾には行きたくない」と言います。ただ勉強が必要なのは理解している様子。
そこで、公文ならうちの子たちの苦手部分を補えるのではないかと提案したところ、「公文は行ってみたい」と。
どうやら学校の友達の様子から、塾は大変で公文は楽しそうと子供なりにイメージしているようでした。
一般的には公文は低学年がしていて、高学年になったら塾に通うというのが進むコースとしては多そうです。うちの子も、もしかしたら中学に入ったら塾に通うかもしれません。
それでもあえて小学校高学年から公文を始めて、小学生のうちに短期集中で苦手な部分を克服するのもアリかなと思っています。
むしろリーズナブルかもしれないと思ったから
実は、我が家では市販の問題集や通信教育の教材で自宅学習してきました。 それが一番安く済むからです。
でも高学年になるにつれて、だんだん勉強が難しくなってきています。
丸付けをして間違いが出てくると、私が説明をしなければ子供はわからないのでがんばってみるのですが、なかなか上手に説明できなくなっていました。(苦笑)
あくまでも私個人としての公文の月謝のとらえ方なのですが、
仮に先生に1教科1回につき500円で学習を見てもらうとして、週2回、月約8回で4,000円。
その他にプリント代が1日100円、30日で3,000円とすれば合計で7,000円ですから、公文の月謝1か月分に近くなります。
自宅学習で「繰り返し」を定着させるのは、家庭ではなかなか難しいですよね。そう考えると、公文が子供たちに合えば高くはない、むしろリーズナブルかもしれないという気がしてきました。
無料体験をしたら「楽しい!」と言ったので
子供たちも公文に興味がありそうだったので、無料体験に参加してみました。
初日を終えて家に帰るとすっかり公文モードになっていて、自分たちで時間を測って宿題を始めました。
今まで自宅学習のみだったので、公文の教室で学校の友達が真剣に勉強しているのを見て、影響を受けたようです。
大人だって、家で体を鍛えようと思ってもなかなか続かないけど、スポーツクラブに行ったらやる気になったりするのと同じですよね。勉強をする雰囲気や環境も大切なのかなと思いました。
無料体験が終わるころ「公文どう?続ける?」と聞いたら、「楽しいから続ける!!」という返事が返ってきたので、そのまま続けることにしました。
子どもが「勉強って楽しい!」と思うのはうれしいですよね。今の気持ちを忘れずにいてほしいと思います。
まとめ
以上のことをまとめてみます。
「公文の月謝は高い」といわれる理由は、
●自宅学習より高いから
●プリント主体の学習スタイルだから
●学研教室と比べて高いから
●塾と比べて高いから
などの理由が考えられます。
最初は月謝が高いと思いましたが、
●計算を早くしたい
●わからない部分をやり直したい
●英単語を覚えさせたい
●国語の文章問題をやらせたい
など、はっきりした目的がある場合は、公文はいい学習方法だと思います。考え方によっては、月謝もむしろリーズナブルかもしれません。
この記事が公文を考えている方の参考になれば幸いです。
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