2020年度に小学校の学習指導要領が新しくなるのに伴い、2018年度から小学生の英語の授業が変わります。
驚くことに学年ごとに新学習指導要領になる年度が違っていて、小学校だけでなくその先の中学・高校の学習内容まで変わってくる様子。
しかも、2018年度に大変な学年があることがわかりました!
「いったい英語の授業はいつから始まるの?」
「英語教育はこの先どうなるの~?」
という方の参考になれば幸いです。
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小学生の英語教育はいつから始まる?表で説明!
英語の授業が始まると聞いて、中には「あれ?うちの小学校はもう英語の授業をしているよ」と思う方もいますよね。
2008年度より、小5から英語は外国語に親しむ授業として段階的に始まっています。
2020年度に学習指導要領の改訂で英語の授業内容が変わります。そのポイントとしては、 小3から英語授業が始まり、小5から英語が教科になります。
2018年から先行してもいいので、多くの小学校が導入するといわれています。
現段階で2020年からのものを「新学習指導要領」と呼んでいます。
さっきから何度も出てくる「学習指導要領」ってなんだろう???って思いませんでしたか?私はこの言葉を聞くたびにずっと思っていたので、調べてみました。
学習指導要領を簡単にいうと
●学校教育の標準的な基準
●全国どこでも一定した教育が受けられるように、文部科学省が決めたもの
(文部科学省HPより抜粋)
子供たちみんなが平等に教育を受けられるための、ありがたい制度だったんですね。
それでは、2020年に英語教育が変わっていくポイントから説明します。
2020年 新学習指導要領になると英語教育はこう変わる!
●小3から英語に親しむ授業が始まり、「聞く」「話す」を中心に学ぶ 【小3・4 週45分】⇒必修
●小5から教科としての英語が始まり、「読む」「書く」も学ぶ【小5・6 週90分】 ⇒教科になり成績がつく
●小学校~中学校までに覚える単語が2200~2500語に増える(現行は1200語)
●小学校では「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を学ぶ
●中学から英語の授業は基本的に英語で行う
●大学入試共通テストで4技能、民間資格・検定試験が活用される (2020~2023は併用、2024~は民間資格・検定試験に一本化)
2020年の教育改革といわれるほど、これから大きな変化があることがわかりますね。
次に、英語教育について2018年からの5年間を表にまとめました。学年を横にたどって見てください。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|
小学校で先行的に新学習指導要領を導入してもいい |
小学校で全面的に新学習指導要領を導入 | |||
中学校で全面的に導入 |
||||
高1より導入 | ||||
小1
|
小2
|
小3 英語授業スタート 「聞く・話す」を学ぶ |
小4 新学習指導要領が導入される
|
小5 英語が教科になる 「読む・書く」も学ぶ
|
小2
|
小3 英語授業スタート 「聞く・話す」を学ぶ |
小4 新学習指導要領が導入される
|
小5から 英語が教科になる 「読む・書く」も学ぶ
|
|
小3から 英語授業スタート 「聞く・話す」を学ぶ |
小5から 新学習指導要領が導入される 英語が教科になる 「読む・書く」も学ぶ |
中1 新学習指導要領が導入される |
||
2018年度 |
2019年度 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
小4 英語授業スタート 「聞く・話す」を学ぶ
|
小5 英語が教科になる 「読む・書く」も学ぶ
|
小6 新学習指導要領が導入される
|
中1から 新学習指導要領が導入される
|
|
小5から 英語授業スタート、英語が教科になる 「聞く・話す」を学ぶ 「読む・書く」も学ぶ |
中1 現行の学習指導要領での授業 |
中2から 新学習指導要領が導入される |
||
小6 英語授業スタート、英語が教科になる 「聞く・話す」を学ぶ 「読む・書く」も学ぶ |
中1から 現行の学習指導要領での授業
|
中3 新学習指導要領が導入される
|
高1 新学習指導要領が導入される
|
|
中1~3 現行の学習指導要領での授業 |
高1 現行の学習指導要領での授業 |
高2 新学習指導要領が導入される |
上の表からいえることをあげてみます。
★2018年の小4から下の学年は、英語の授業がスタートした後に教科になる。
また、小学生のうちに新学習指導要領になる。
★2018年の小5・6は、すぐに英語が教科になる。
また、中学生の途中で新学習指導要領になる。
★2018年の中1は、高2から新学習指導要領になる。
今の子供たちは、1学年違うと学習が変わる、そんな教育改革の真っただ中にいるということです。
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2018 実は○年生が一番大変!
では、2018年の小5・6を改めてピックアップします。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|
小5から 英語授業スタート、英語が教科になる 「聞く・話す」を学ぶ 「読む・書く」も学ぶ
|
中1 現行の学習指導要領での授業
|
中2から 新学習指導要領が導入される
|
||
小6 英語授業スタート、英語が教科になる 「聞く・話す」を学ぶ 「読む・書く」も学ぶ
|
中1から 現行の学習指導要領での授業
|
中3 新学習指導要領が導入される
|
高1 新学習指導要領が導入される
|
2018年度の小5・6は、すぐに英語が教科になります。
新学習指導要領では、小学校~中学校までに覚える単語が現行の1200語から、2200~2500語へ約2倍に増えます。
そして、小学生のうちに前倒しして600~700語を覚える必要が出てきました。
小5はこの学年から英語授業がスタートし、同時に教科になるのでいきなり感はあります。ただ、小5・6の2年かけて600~700語覚えればいいので時間があります。
それに比べ、小6は小5のときに英語の授業がありましたが「聞く・話す」が中心でした。それが6年生から突然教科になり、小学校のうちに600~700語覚えるのです。
ということは英単語を一番多く覚えなければいけなくて大変なのが、2018年の小6だと思います!
600~700語を1年間で、というのはかなりのハイペースだといえるのではないでしょうか。
英語授業が年間約40週あるとして、週に90分(2コマ)で15~20個くらいの単語を覚える計算です。
うちの娘、まさにこの学年なので、大丈夫なのか心配になってきました。
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英語授業の準備で英単語を覚える
英語授業の準備は、小5・6の保護者の方だけでなく、全学年で気になることだと思います。我が家にも下の子がおりますので、いつから準備したらいいのか考え中です。
新しい言語を覚えるのに単語を覚えることは大切だと思いますが、実際のところ英単語は覚えるしかないですよね。
私は教えてあげられないので、我が家ではイーペンシルを使って自分1人で学習できる公文の英語を始めました。
他にも例えば
●本屋さんに売っている音声付(CD、音声の出るペンなど)の教材で勉強する
●TVやラジオの初心者向け英語番組を見聞きする
などという方法もありますよね。
高学年になると小さいころから英語を習っているお友達は、たくさん単語を知っていたりするので、今まで娘は英語コンプレックスがあったようなんです。
でも単語を覚えれば、英語が教科になっても苦手意識がなくなるのではないかと期待しています。
それと個人的には、英語教育が変わるポイントの「大学入試に英語の民間資格・検定試験が活用される」ということが気になりました。
2024年からは併用でなく、民間資格・検定試験に一本化されるので、2018の小6が大学を受験するときから関係してくるということです。
英検やTOEFLなどに早いうちから挑戦させるといいのかなと思っています。
まとめ
以上のことを改めてまとめてみます。
●小3から英語の授業が始まる(小3・4 週45分)
●小5から教科としての英語が始まる(小5・6 週90分)
●小学校の英語は「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の4技能を学ぶ
●中学から英語の授業は基本的に英語で行う
●小学校~中学校までに覚える単語が2200~2500語になる(現行は1200語)
●大学入試共通テストで4技能、民間資格・検定試験が活用される (2020~2023は併用、2024~は民間資格・検定試験に一本化)
●2018年度の小5・6、特に小6は小学生のうちに覚える単語が増える
変わりゆく学校の英語教育で、子供たちが楽しんで勉強できるよう、苦手意識をなくしてあげたいなと思いました。
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