子供の英語学習の代表格といえば公文ですが、正直なところ、月謝がそれなりに掛かってくるので、「失敗した!」とは思いたくないですよね?
この記事では、世間での公文の英語への口コミを集めて、検証してみました。
どんな子だったら公文英語に向いているのか?またどんな子だと失敗しそうだからやめた方がいいのか?というのを、私なりに考えてみます。
ちなみに、うちの娘は公文英語をしています。娘が公文英語の学習を通して、どんな風に変わったのかを書いていきますので、参考にしていたければと思います。
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目次
公文英語の学習スタイル
まず最初に、公文英語をイメージしてもらうために、簡単に学習スタイルを説明しますね。
公文の英語は、イーペンシルというリスニング・音読用の教材を使って、プリントで自主学習していきます。
イーペンシルの先にカメラがついていて、プリントの音声マークにタッチすると音声が流れます。
日本語で「声に出して読みましょう」などの指示があるので、それに従って学習していきます。英文はネイティブの発音を聞くことができます。
「イーペンシルの指示に従う」というのがとても大切で、きちんと指示通りに続けていけば、自然に英語が身に付くように作られている教材です。
イーペンシルの使い方については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、見てみてくださいね。
公文の英語 イーペンシルの効果を実感した使い方をズバリ公開!
公文英語の口コミはこんなのがある!
公文英語への口コミを、インターネットからいくつか取り上げてみます。
良い口コミ
現在中3の者です。公文の英語の素晴らしいところは、音読が毎回必須なので音読能力が身につくところと、長文読解がめちゃくちゃ速くなります。今でも本当に役立っています。結論、続ければ必ず力が付くので、オススメです。
進学塾や英会話学校に比べ、成績の伸びと英検対策が目に見えるので、とても安いと母が言っていました。また、週2回、合計月8回で、私は、宿題の直しが多く、だいたい1回あたり1時間半、こんなに多くの時間、勉強できるのに、月7000円程度。とてもお得だと思います。
悪い口コミ
公文の英語をしているのですが、何のためにしているか、分からなくなりました。
教材を見てもたいてい答えが書いてある。
長文があって、問題は2つ程度、それも答え(ヒント)が書いてある。
研究コースまで来たけれど中3程度の英文も書けない。
良い悪い両方の口コミ
公文式は与えられたものをコツコツこなせる子供向きです。我が家は子供が二人いますが、上の子はこのタイプなので公文式は本当にあっていたと思いますが、二人目は真逆の性格なので公文は選ばないと思います。合う子には合いますが、合わないお子さんには絶対に合わないと思います。その見極めが非常に重要になってくると感じました。
中学英語のような基礎をしっかりということであれば、公文で大丈夫だと思います。
メリット:
自分のペースで学習でき、高度な内容もいずれできるようになる
(今から始めれば小学校卒業するまでには中学範囲を余裕で学習していると思います)
公文の英語は文法事項がしっかりしている
デメリット:
英語の疑問を詳しくは教えられない先生が多い
発音はEペンシルのみ
先生にもよるが、発音が日本語英語で下手
公文は学習している生徒や経験者が多いので、口コミがとても多いです!
私が見た公文英語の口コミのほんの一部を抜粋しましたが、全体には「良い口コミ」「悪い口コミ」の比率は、7:3くらいの印象です。
次に口コミについて考えたことを書いていきたいと思います。。
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口コミを検証してみました
公文の口コミですが、同じ学習方法なのにいろいろな意見が出るのはなぜなのでしょうか。
良い口コミと悪い口コミの背景
「良い口コミ」は、
お子さんがきちんと公文に取り組んでいた
⇒ 英検を取ることができた、英語の授業が好きになった
という、期待どおりかそれ以上の結果を実感できたということです。
そして、その背景には「お子さんが公文の英語をがんばって学習した」=「公文英語がお子さんに合っていた」ということがありますよね。
逆に「悪い口コミ」はおそらく、理想と現実のギャップがあったのだと思います。
例えば理想として
長文が読めるくらいになったときには、さらさらと英文が書けているはず
⇒ でも実際は中3程度の文章も書けない
そうすると理想と現実とのズレが生じますよね。
その背景には「公文英語で結果が出なかった」=「何らかの理由で公文が合わなかった」ということがあるのではないでしょうか。
公文は一つの学習方法なので「合う子」と「合わない子」はいると思います。公文英語が合う子、合わない子については、最後の方でさらにくわしく考えてみます。
公文の先生の発音
また口コミの中に、先生の発音が日本語英語で下手とあります。実はそう感じているという生徒さんや親御さんもいるのではないでしょうか。
公文の先生は、自宅で教室を開いていたり家庭の主婦のイメージがありますよね。中には英文科卒だったり、英語が得意という先生もいるそうですが、残念ながら少ないと思います。
私は、実際にうちの子の先生が英語を話しているのを聞いたことはありませんが、あまり英語が得意ではないのかなという印象を受けました。(もちろん、そうはおっしゃいませんでしたが)
ただ私は、公文英語の場合、先生の対応と教室の雰囲気がいいなら、先生の発音は気にしなくていいと思います。
なぜなら「イーペンシルとプリントを使って公文英語を学習しているから」。英語の発音はイーペンシルから習うのです。
もちろん先生には採点してもらいますし、わからないときはサポートしてもらいますが、学習の中心はイーペンシルやプリントの教材で学習する子供だと思います。
先生の対応が教室によってさまざま
英語に限ったことではないのですが、公文の先生の対応が不満という口コミもいくつか見られました。
例えば「やめたいと言ったのに辞めさせてもらえない」「今辞めたら将来困りますよ」というような内容です。先生も公文教室を運営する立場でしょうが、生徒の希望なので過度な引き留めは困りますよね。
でも「うちの先生は個別塾に行くと言ったら、○○ちゃんなら合っているので伸びると思いますよと言ってくれてうれしかった」という口コミもみられました。
他にも「先生の人柄と教育方針がとてもいい」という口コミも。
公文教室は数多くあるので、同じ公文メソッドを研修されていても、先生の対応が違ってくることもあるかなと思います。人間同士なのでお子さんとの相性もありますよね。
もし、先生の対応に疑問を感じたら、他の公文教室も体験されてみるのもいいと思います。
公文英語のメリットとデメリット
おそらくどんな英語の学習方法にもメリットやデメリットがあると思いますが、私なりに公文の英語について考えてみました。
メリット
●繰り返しとスモールステップ
公文英語では、プリント(1日5~10枚)の中に、同じような文章が少しずつ単語を替えて繰り返し出てきます。時には少し元に戻りながら、少しずつ難しくなっていきます。
突然難しいことをするわけではないので、お子さんにとってストレスが少なく進めていけるのがメリットだと思います。
以前のうちの娘は小5まで、学校の英語以外ほとんど英語に触れたことはありませんでしたが、公文英語にすんなりと入っていくことができました。
(中には「繰り返し」に飽きてしまうお子さんもいるようですが)
●毎日英語に触れる
公文英語は宿題があるので、必然的に毎日英語に触れることになります。毎日英語に触れていると英語が身近になり、苦手意識がなくなってきます。
娘は公文の英語を始めるまでは、英語が生活している身の回りにあることに気づいていませんでした。興味がなかったからだと思います。
最近はそれに気づいて自分から「これどういう意味?」などと質問してくることが増えました。
●進みたければどんどん進める
公文英語は通常プリントを1日5枚のペースで学習していきます。
先生が見ていて、子供がもう少したくさんできそうだなと感じたら、プリントを増やしてくれることもありますが、強制的に増やされることはありません。
あくまでも生徒の様子を見て、自主性を尊重して増やしている感じです。
娘は「直近の英検を受験したいので」とこちらからお話しして、英語は1日10枚に増やしてもらいました。算数は1日5枚でいっぱいいっぱいの状態なのでそのまま。
息子は国語をしていますが、先生の方から声をかけてもらい1日10枚のペースで進めています。物語をたくさん読むのが楽しいそうです。
●ほぼ自力で勉強できる
イーペンシルを使ってほぼ自力で勉強ができる、これもメリットになると思います。
私は学生のときに英語が好きでしたが、これから英語を覚える子供に、ネイティブ並みの発音で一から英語を教えてあげられる自信は全くないです!
時々わからないときにサポートしてあげるくらいで、基本は自分で勉強するという公文英語のスタイルは魅力的だと思います。
デメリット
●英会話はできない
小学校の英語で必要とされる4つの要素「聞く・読む・書く・話す」のうち、「聞く」「読む」「書く」については、公文の英語で身に付いてくると思います。
ただ、公文英語ではイーペンシルのネイティブの発音を聞いて、同じように音読する学習はありますが、「英語で誰かと話す」こと、つまり英会話はできません。
英会話を重要視するなら、他の学習手段で補う必要が出てきます。
公文に行けば英語をすべて勉強できるというわけではなく、英会話を習うことはできないことがデメリットだといえます。
●英語1教科で6,480円なので高い
小学生の公文の月謝は1教科6,480円です。今は納得しているのでそれほど高いとは思いませんが、公文を始める前は、正直「1教科でこの値段は高い」と思っていました。
英会話教室の月謝は同じくらいかもっと高いので、公文英語だけが高いわけではありませんが、中には高いと思われる方もいると思います。
このことについてはこちらの記事で書いていますので、見てみてくださいね。
公文の月謝が高いといわれるのはなぜ?それでも我が子を通わせている訳
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公文英語が合う子 合わない子
では、結局のところ公文英語が「合う子」と「合わない子」はどういうお子さんなのか、私なりに考えてみます。
公文英語が合う子
●コツコツ続けられる子
公文の英語を身に付けるには、イーペンシルをプリントの音声マークにピッと触れて、発音を聞く、音読する、などのことを面倒くさがらずに続けることが大切です。
そして、わからなかったら何度でも聞くことです。
なので、学習を積み重ねられるコツコツと勉強できるタイプのお子さんに合っていると思います。
●地味に負けず嫌いの子
公文英語は自主的な学習方法ですが、子供自身が自然に周りの生徒さんと自分とを比較していることがあります。
学年を関係なく進めていく教材なので、どうしても「進み具合」が気になるんでしょうね。
娘の後に入った同級生の子が英会話の経験があり、スタートした教材が娘の時より上のものでした。でも「追いつかれたくない!」と負けず嫌いを発揮しています。
早くにスタートしていた下の学年の子が自分より先に進んでいる場合なども、発奮材料になるようで。
うちの子たちは比較的スタートが遅いので、「最初はあの子の方が先に進んでいたけど、今は自分の方が進んでいる」というのを楽しんで学習しているようです。
●英語の基礎から学習したい子
公文英語は単語から始まり、会話を聞いて、文法を学び、長文読解と、段階的に学習できるようになっています。
まずは基礎から学びたいというお子さんに、公文英語は合っていると思います。
小3で学校の英語授業が始まり、小5で英語の成績がつくようになりますが、その前から習っていれば学校の授業に余裕を持つことができます。
すでに英語授業が始まってからでも、うちの子は「授業がよくわかるようになった」といって英語が好きになりました。
●英検を受験したい子
英語の資格と聞いてまず思い浮かぶのが英検だと思います。小さなお子さんでも英検5級から始めて、上級に挑戦する話も聞きますよね。
実は、英検5級・4級の合格者の約30%は公文の生徒です。
英検を受験するときに、そこに達する英語スキルを自力で身に付けるのはなかなか難しいですよね。。
公文英語で基礎を身に付けて、市販の英検ドリルをすると取り組みやすいと思います。
●毎日の学習習慣を身に付けたい子
やはり宿題があると家で勉強するので、これから毎日の学習習慣を身に付けていきたい、というお子さんに合っていると思います。
公文英語はプリントを1日5枚のペースで進めていくので、無理なく続けていくことができます。
小学校低学年は5時間授業が多くて比較的時間が取りやすいので、スタートするにはいい時期だと思います。
公文英語が合わない子
●自由に勉強したい子
公文英語はイーペンシルの指示に従って進めていかないと、なかなか身に付いていかない学習方法です。
面倒に思ってイーペンシルを聞かずに、そのままプリントだけ読んだり書いたりしてはいけないです。声を出しながら、プリントを順番に学習していくことが必要です。
なので、自由に自分の感覚で学習していきたい、というお子さんは公文英語に合わないと思います。
●ネイティブの発音で話したい子
公文英語のイーペンシルではネイティブの発音で英文を聞くことができます。その発音を耳で聞いて、自分なりに音読していきます。
ただ、イーペンシルは発音が間違っていても直してはくれません。公文の先生は英語専門ではないので、ネイティブの発音を教えてくれるわけではありません。
つまり自分の発音を訂正してくれる人がいないんです。ネイティブの発音を身に付けたいなら、英会話教室に通うとか語学留学するなど他の方法が必要になります。
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公文英語で娘はどう変わったか
公文英語を始めて娘がどう変わったか。あくまでも我が家の話ではありますが、書いてみます。
以前のうちの娘は、通信教育や市販のドリルで家庭学習をしていましたが、やはり親が声掛けをしないとなかなか始めませんでした。
それに最近は何にしてもすぐ「めんどくさ~い」と言うので、公文を始めることに多少の不安はありました。
ところが公文英語を始めてからは毎日の宿題があるので、学校の宿題⇒公文の宿題⇒ピアノの練習をトントンと自分で進めていくようになりました。
公文英語を始めた小5の娘は、英語が好きになり、直近の英検5級を受験することに決めて、毎日がんばっています。
「前は学校の英語の授業がわからなかったけど、今は解るようになってきた」とも言っています。英語に対する苦手意識がなくなったことが一番の収穫かもしれません。
私の目から見ても、英語は娘の得意科目の一つになってきそうですし、1年後に中学生になったと時も英語が強みになるのではないかと思います。
ちなみに、私自身も英検2級に再挑戦しようと、娘の教材を後追いしてやっています。公文英語の「繰り返し」「スモールステップ」を体感して、わかりやすく、スイスイ進める教材だと思いました。
社会人が基礎的な中学英語からやり直すのにも、ちょうどいいのではないでしょうか。中学高校で何年もかけてやっていたことが、もっと短時間で身に付きそうです。
まとめ
公文の英語には、良い口コミも悪い口コミもあります。公文の英語が向いているお子さんもいれば、向かないお子さんがいるのも事実のようです。
英語で目指していく方向も人それぞれでしょうから、公文英語への感じ方も違って当然だと思います。
ひとついえるのは、イーペンシルでコツコツと勉強を続けていれば、英検取得などの効果はあるのだと思います。
私は娘が公文の英語を始めて、以前持っていた英語への苦手意識がなくなっていたのを見ています。また自分でも体験してみて、割と効果が短期間で出やすいのではないかと感じました。
良い口コミも悪い口コミも、あくまでもその人の意見ですので、それがすべてではありません。自分の目で確かめるのが一番いいと思いますが、よかったら参考にしてみてくださいね。
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