北海道ではヘラガニと呼ばれている、ヒラツメガニ。夏の時期に小樽より南の地域で採れますが、ほぼ地元で消費されています。
先日、余市でヘラガニが箱で売っていました。私はそれまで存在すら知らなかったので、一瞬どうしようと思いましたが、思い切って買ってみました。
とても安かったのですが、カニの風味がたっぷりでおいしかったです。これは、だまされたと思って買っても、後悔しないコスパだと思います。
しかもGWの釣りでヘラガニが2匹も釣れたのに、食べられると知らずにリリースしてしまったのでした。残念!
ヘラガニのことや食べ方を紹介しますので、見かけたらぜひ試してみていただればと思います。
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へラガニってどんな蟹?
北海道ではヘラガニと呼ばれているヒラツメガニは、ワタリガニの仲間です。夏の時期(6~8月)に、小樽より南の地域で採れます。
東北や関東、愛知、沖縄など全国各地で採れますが、それほど大量には流通しなく、鮮度が落ちるのも早いので、主に水揚げされた地元で消費されています。
一番下の足の先はヒレのようになっていて、泳ぐことができるので、水の中での動きは早いです。
呼び名は地域によって変わります。
●北海道や宮城県では「へラガニ」 ⇒ 一番下の足がヘラのようになっているからだと思われる
●青森県や岩手県では「ヒラガニ」 ⇒ ヒラツメガニの略と思われる
他には「マルガニ」「キンチャクガニ」「シロガ二」、甲羅の模様から「エッチガニ」などという地域もあります。
へラガニを余市で購入
札幌から約1時間、余市町の国道沿いの鮮魚店の前を車で通っている時でした。そこそこ大きめの発泡ケースに「へラガニ 1箱1,000円」の文字が。
へラガニってどんな蟹??1箱1,000円???興味津々で車を停めて、見に行きました。
50cm幅、高さ15cmくらいの発泡ケースを開けてもらうと、20匹くらい入っています。なんと1匹50円ほど!
お店の方の説明では
「へラガニのサイズは大中小あるけど、これは小」
「食べるところは少ないので出汁に向いているかも」
「食べられないわけではなくて、足はあまり食べるところがないけど、甲羅の下の体の部分はかぶりついて食べたらおいしいですよ」
ということでした。
きちんとした説明だと思ったので、納得して買いました。1,000円で20匹も入っているなら、だまされたと思って買ってもいいくらいのお値段ですよね。
ケースの中のカニは氷の上に逆さに並べられて、触るとまだ生きていました。ヘラガニって水揚げすると割とすぐに死んじゃうみたいなので、新鮮ってことです。これは期待!
へラガニの食べ方
出汁に向いているとは言われましたが、手のひらサイズくらいではあったので、茹でて食べることに。やっぱりカニはシンプルに茹でるのが一番!
大きい鍋がないので、10匹ずつ2回に分けて茹でます。
塩水を作り、10分くらい茹でるとできあがり。赤くなりました。
お尻のあたりから、甲羅をぱかっとはずして。
ヘラガニは殻がやわらかいので、足は関節をひっぱるとすぐに取れます。
足の中は身が少ないですが、歯でしごくようにして吸うと、カニのおいしさが出てきます。爪も歯でかじったら割れたので、食べやすかったです。
甲羅の中のカニみそは、毛ガニに比べると少し苦め。舐めてみておいしいのだけ、いただきました(贅沢!)
甲羅の下にある体の部分は、キッチンばさみで半分に切って、かぶりつき!!
毛ガニのように殻のトゲが痛くないし、殻がやわらかいので、かじって食べられます。子供が自分で食べられるので、大人も自分自身に集中できてうれしい!
当然ながら個体差はあり、20匹中2匹は持つと軽く、中を開いても身が少なく味も薄め。でも大多数は、小さいながらも体には身がしっかり入っていました。
毛ガニと比べると多少水っぽいという声もあるみたいですが、カニのおいしさは十分味わえると思いました。
毛ガニだと高くて食べられないので、ヘラガニを家族4人1,000円でおいしくおなかいっぱい食べられて大満足でした。
私のようにヘラガニを食べたことがないけど気になったら、コスパが抜群なので、試してみてくださいね!夏だけの味覚ですよー。
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GWの釣りで知らずにリリース
実はこのヘラガニ、今年のGWの釣りで2匹釣れたんです。
1匹目は古平の防波堤にて。ハサミが片方取れて、ちょっと弱った感じ。上下さかさまに持ってます。
2匹目は余市の漁港にて。すっごく元気でハサミを体いっぱいに広げて、かなり戦闘的なカニでした。
その時はこのカニが食べられるとは知らず、カレイを釣りに行っていたので、「うわー、カニ(笑)」という感じで、すぐにリリースしてしまいました!
記念のために写真を撮っておいたんですが、今回カニを買うときに、前に釣れたのに似てるんじゃ?と思い写真を見直すと、同じカニでした。
食べられて、しかもおいしいカニだったとは残念!
まとめ
北海道ではヘラガニと呼ばれているヒラツメガニは、ワタリガニの仲間です。夏の時期(6~8月)に、小樽より南で採れます。
全国で採れますが、流通量が少ないので、ほとんどが地元で消費されています。
先日、余市でヘラガニを1箱1,000円で買ってきました。お店の方には、小さいので出汁向きといわれましたが、茹でて食べるとおいしかったです!
足は身が少ないのですが、殻がやわらかいので歯でしごいて食べられます。また、体の身はかぶりついて食べるのがおすすめ。
毛ガニのようにトゲがないので、うちの子は食べやすそうでした。
今年のGWに余市の先で釣りをしたときに、2匹ヘラガニを釣ったのですが、食べられると知らなかったのですぐにリリースしてしまいました。今考えると残念なことをしました!
ヘラガニは小ぶりながらもカニの味がきちんとして、安くておいしかったです!!夏だけの味覚なので、見かけた時には試してみてくださいね。
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